AMDは、Computex 2018でRadeon Instinct向けの「Vega 7nm」のデモを行い、また、ゲーマー向けに7nm GPUが投入することを公表した。さらなる情報がありました。
・「Vega 7nm」はゲーマー向けではない。
・「Navi10」が最初に投入する「Navi」世代のGPU。フォームファクタによるが2019年下半期から2020年の時期に予定。性能レベルは「Vega」と同等で、7nmプロセスを用いた小型のGPU。
・「Navi10」の直後に「Navi14」を予定。
・「Navi20」が7nm世代のハイエンド向けであり2020年から2021年を予定。
・「Navi」はGraphics Core Nextから転換を図る初代アーキテクチャ。
・「Next-Gen」アーキテクチャはAMD内部でかつては「Kuma」と呼ばれていたが、AMDはこの名を使わないことを決定。
「Vega 7nm」は、Radeon Instinct向けで、少なくとも一般向けのRadeonとしては出てこないようです。(Radeon Proはまだ可能性否定できない)。
7nm世代で最初に登場しそうなのが「Navi10」、その規格によって異なるが2019年下半期から2020年の予定。その直後に「Navi14」を投入。「Navi10」の性能は「Vega」と同レベルとの事だが、過去の情報を合わせれば現在「Polaris」が担っているメインストリーム向けに「Vega」の性能が降りてくる可能性がある。「7nmの小さいチップ」という表現もあり、メインストリームでの投入も考えられる。
「Navi」世代のハイエンドが「Navi20」。2020年から2021年予定。「Navi20」と「Navi14」の詳細は現時点では不明。そして「Navi」の次の世代「Next-Gen」と呼ばれる世代はかつては内部で「Kuma」と呼ばれていたが、この名前はボツ。
噂段階の話として捉えなくてはならないが、2019年末の「Navi10」以降のスケジュールはなんとなく見えてきますね。相変わらず見えないのが「Navi10」までAMDは何をコンシューマ向けグラフィック製品に、据えるのかということです。「Vega10」を拡大する、あるいは噂された「Vega11」や「Vega12」が14nmないしは12nmで投入するのか、はたまた何もせず「Vega10」と「Polaris」を引っ張るのか。
48 CUの「Vega」を持ってきて、メインストリームにはそのままRadeon RX Vega 48/Vega 40、ハイエンドにはDual-GPUでRadeon RX Vega 96/Vega 80…となれば、Radeonも盛り上がりそうではあるが可能性は低いか?(HBM 2を組み合わせたおかげでDual-GPUもこれまでよりかはやりやすいはずですが、それこそ出たらとってもありがたいというレベル。「Vega11」も「Vega12」も続報がなく、今のところは、現行のラインナップをそのまま引っ張りそうである)。