(Source:Tom’s Hardware Micron)
Micronは8月15日、DRAM scalingの進化を発表。世界で初の1z nmプロセス技術を用いた16Gbit DDR4 DRAMの大量生産を開始しました。「業界で最も小さなDRAMノードの開発と大量生産はMicronが世界に通用する技術と生産能力を備えていることの証しだ。特に現在、DRAMのスケーリングは非常に複雑なものになっている」とScott DeBoer氏 (executive vice president of Technology Development for Micron Technology)が語りました。さらに、「最初に市場投入できることは、Micronの立場をより強化なものにし、今後も幅広いポートフィリオをもって顧客に高品質なソリューション提供できる」とも。Micronの1z nm 16Gbit DDR4はより高い密度を実現できるだけでなく、前世代の1Y nmプロセス世代と比較し、より高い性能とコストの低減を実現できます。Micronはcompute DRAM (DDR4), mobile DRAM (LPDDR4), dgraphics DRAM (GDDR6) において今後も性能と電力効率の強化を続けます。現在、デスクトップ向けのDDR4 DIMMモジュールの容量は8GBと16GBが主流です。そして、少量であるものの32GBのモジュールが出てきています。現時点で、JEDEC規格に準拠した範囲であれば8GBと16GBはDDR4-3200までが市場にあり、32GBはDDR4-2666のみである。今回Micronがより小さなプロセスノードである1z nmプロセスの16Gbit DDR4 DRAMの生産開始を発表。これを用いると、片面で16GB、両面で32GBの実現がみえてくるようです。DDR4の時代は少なくとも2020年いっぱいまでは続くと見込まれますが、このMicronの16Gbit DRAMの登場により、32GBモジュールがどの程度展開されるかが自作PCユーザーとしてはもっとも関心のある点でしょう。ゲーミングPC市場では、8GB×2=16GBの需要が大勢であり、次いで16GB×2=32GBです。近い将来、16GB×2=32GBが大勢になる時代が期待できます。