(Source:OC3D)
IntelはCore i9-9900 seriesの特別版となるCore i9 9900KSを来月にリリースします。Core i9 9900KSは通常のCPU冷却機構で全てのコアがTurboBoostにより5.00GHzに達します。全コアBoost 5.00GHzを達成するCore i9 9900KSはComputex 2019で発表されていました。しかし、全コア5GHzという周波数を提供するために必要なSpeed gatingや段階制御がどのようになっているかは明かされませんでした。今回の情報により、Core i9-9900KSは残っているオーバークロックのポテンシャルを利用したものと思われます。IntelはComputex 2019でCore i9-9900KSをBase clock 4.00GHz / Boost Clock 5.00GHzと発表。1コア時のBoost Clockも5.00GHzであり、この部分はCore i9-9900Kと変わりません。全コアBoost 5.00GHzに注目されますが、定格周波数も4.00GHzで、Core i9-9900Kの3.60GHzよりも高く設定されています。その分発熱も高くなるのではないかという懸念がありますが、TDPは明らかにされていません。
Core i9 9900KSの「S」はおそらくSpecial EditionのSと思われますが、Haswell世代まではSの文字はTDP65W processorに使われていたものであり、情報を知らないとCore i9-9900KS=Core i9-9900KのTDP65W版と勘違いする人がいるでしょう。さて、このCore i9-9900KSは来月リリース予定で、この対抗製品はとなると9月に登場すると予告されているRyzen 9 3950Xになります。AMDはこのところ7nmにかけて発表を「7日」に行うことが多く、IntelがこのタイミングでCore i9-9900KSを発表してきたことを考えると、9月7日にRyzen 9 3950Xの発表があるのでは?となります。