(Source:techPowerUp!)
第3世代Ryzen(Ryzen 3000 series)はこれまでのRyzenが有していた複数のメモリ周りの制限を克服したモノとなるようです。「Zen 2」でAMDはメモリコントローラをCPUコアから分離し、I/Oダイに移しました。上述に関し、Ryzen向けのDRAM Calculatorの作者である1usmus氏が、「Zen 2」世代におけるメモリコントローラがどれほど改良されたか、その技術情報を説明しています。
Ryzen 3000 seriesはメモリのオーバークロックにおいて、競合製品に対してより対抗できるだけのモノに仕上がっているといいます。「Zen 2」のBIOSでは、メモリ周波数の設定の上限は「DDR4-5000」となる。この数字は第1世代から比較すると大幅に向上したモノです。DRAMの周波数はこれまでと同様にInfinity Fabricの周波数と同期する。仮にDDR4-5000で動作できた場合、Infinity Fabricも5000MHz DDRで動作する。Infinity Fabricがメモリの高い周波数に達せない場合に備え、AMDは新たにon-chip busのための1/2 devider modeを追加しており、DRAMの周波数の1/2周波数でInfinity Fabricが動作するようにしています。
実際にRyzen 3000 seriesがDDR4-5000をサポートするという話ではなく、あくまでも設定上DDR4-5000まで可能になるという話である。ゆえに、公式にサポートするメモリ周波数の上限はもう少し低い数字になると思われます。とはいえ、メモリのオーバークロックを嗜むユーザーにとっては非情に興味深い話です。