(Source:Tom’s Hardware)
Core i9 10900XなるIntelの10コアCPUがとあるデータベースに発見されました。このCore i9-10900Xは10月販売予定とされているCascade Lake-XをベースとするHEDT向けCPUです。
Cores /Threads | Base / Boost (GHz) | L1 Cache | L2 Cache | L3 Cache | PCIe 3.0 | DRAM | TDP | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Core i9-10900X | 10/20 | 4 / 4.6 | 640KB | 10MB | 19.25MB | ? | ? | ? |
Core i9-9900X | 10/20 | 3.5 / 4.5 | 640KB | 10MB | 19.25MB | 44 | Quad DDR4-2666 | 165W |
Core i9-9820X | 10/20 | 3.3 / 4.2 | 640KB | 10MB | 16.5MB | 44 | Quad DDR4-2666 | 165W |
Skylake-SP/-XやCascade Lake-SP/-XはL2=1MBコア, L3=1.375MBコアが基本なのですが、L3 cacheについては無効化した分のコアのものを使用して容量を増大するという手法が用いられています。Core i9-10900Xについても同様で、10コア分のL3 cacheであれば13.75MBとなるはずであるが、実際には14コア分の19.25MBが認識されており、現行世代のCore i9-9900X(Skylake-X)と同様です。Cascade Lake-SPは10コアのR1 stepping(Smallコア Count, SCC)、18コアのL1 stepping(Highコア Count, HCC)、28コアのB1 stepping(Extremeコア Count, XCC)の3種類のダイがあるが、元々10コアのSCCのダイではこのキャッシュ容量は成しえないため、使用されているのは18コアのHCCのダイと思われます。これも第9世代Core-X seriesと同様で、第7世代ではSCCとHCCが使われていたが、第9世代ではHCCのみになっています。Cascade Lake-Xに移行する第10世代Core-X seriesにおいても、第9世代を引き継ぎ、使用されるダイはHCC(L1 stepping)が主体となるようです。