TechInsigtsで、Intel初の10nmプロセスCPUである「Cannon Lake」を搭載したLenovoのノートPCの分析が行われているようです。その中で「Cannon Lake」のダイサイズがおおよそ71mm2であることが明らかにされました。
この「Cannon Lake」は先日発表されたCore i3 8121Uです。パッケージは今までのU seriesと同様のBGAパッケージで寸法は45×24mmでした。パッケージにはCPUのダイとチップセットのダイが載せられており、うちCPUのダイサイズは71mm2。2-core+GT2のダイであることもあり、非常に小さい印象を受けるが、ComputerBase.deは初代14nm CPUである「Broadwell-U」の2-core+GT2のダイサイズ(82mm2)と大差が無いとしています。つまり、「Broadwell-U」と「Cannon Lake-U」を比較すると後者では、なにかの要因でトランジスタが増加していること疑われます。ComputerBase.deでは2点を挙げていました。1つめはAVX512命令、そして、もう1つはiGPUです。特にiGPUはGT2でありならがExecution Unit数は今までの24基から40基に増加しています。10nmプロセスはiGPUのイールドの悪さが指摘されており、Core i3 8121Uではせっかく強化したiGPUを無効化して出荷される事なっています。
「Ice Lake」世代で、iGPUが強化されるという話は少し前にありましたが、この通りであれば「Cannon Lake」世代で、それは既に行われていたことになりそうです。