(Source:AnandTech Forum)
IntelのTest Driverに「Rocket Lake」の記載が見つかったようです。
IntelのドライバではCPUのコアのコードネームが3文字の略称で表されることがしばしばあります。
・Skylake:SKL
・Kaby Lake:KBL
・Coffee Lake:CFL
・Cannon Lake:CNL
・Commet Lake:CML
・Ice Lake:ICL
・Tiger Lake:TGL
・Rocket Lake:RKL
「Skylake」以降のコンシューマ向けCPUだと概ね上記の通りである。Intel 300 seriesが「CNL-PCH」と呼称されることを思い出した方もいると思います。
; RKL HW
iRKLLPGT1H32 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT1HPro32 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT1S32 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT0P5S16 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT1U32 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT0P5U16 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
iRKLLPGT0 = “Intel(R) UHD Graphics, RKL” “gfx-driver-ci-master-2624”
“Intel(R) UHD Graphics, RKL”の末尾の“RKL”が“Rocket Lake”を表している。そして“iRKLLPGT1H32”がSKUを表す。例えば“iRKLLPGT1H32”であれば、“Rocket Lake-H”のGT1と推測できる。
iRKLLPGT1H32 : Rocket Lake-H GT1, 32 EU
iRKLLPGT1HPro32 : Rocket Lake-H GT1, 32 EU, Xeon E?
iRKLLPGT1S32 : Rocket Lake-S GT1, 32 EU
iRKLLPGT0P5S16 : Rocket Lake-S, GT0.5, 16 EU
iRKLLPGT1U32 : Rocket Lake-U, GT1, 32 EU
iRKLLPGT0P5U16 : Rocket Lake-U, GT0.5, 16EU
iRKLLPGT0 : Rocket Lake, GT0
Test Driverの段階なので断定しがたい部分はあるが、これを見る限りではGT2までが用意されていたこれまでとは異なり、GT1までしか用意されていない。GT1でも32 EUとなるので、メインストリームであればこれで十分であること、iGPUを強化したモデルであれば“Ice Lake”やその次の“Tiger Lake”があるから“Rocket Lake”は必要十分なiGPUを持ったモデルに徹すれば良いという判断もあるのかもしれない。
そしてもう1つ忘れてはいけない事項がある。
; DG1 HW
iDG1LPDEV = “Intel(R) UHD Graphics, Gen12 LP DG1” “gfx-driver-ci-master-2624”
; DG2 HW
iDG2HP512 = “Intel(R) UHD Graphics, Gen12 HP DG2” “gfx-driver-ci-master-2624”
iDG2HP256 = “Intel(R) UHD Graphics, Gen12 HP DG2” “gfx-driver-ci-master-2624”
iDG2HP128 = “Intel(R) UHD Graphics, Gen12 HP DG2” “gfx-driver-ci-master-2624”
「Ice Lake」に統合されるGen.11 Graphicsの次の世代となるGen. 12 graphicsに関して、Intel UHD Graphics, Gen 12 LP DG1とGen 12 HP DG2の記載があった用である。DGがDicrete Graphicsの略であれば、Gen.12でいよいよIntelのdGPUが出てくることになります。今までiGPU以上のGraphicsをIntelプラットフォームで求める場合はAMDかNVIDIAのGPUを使う必要がありましたが、これが出ればiGPU以上の性能を持つグラフィック製品をIntel自身で用意できることになります。だいぶ不発気味に終わってしまった「Skylake 4コア+GT4e」のように無理してiGPUを強化する必要もなくなりました。Forumの下の方をスクロールすると、この32 EUのiGPUは、10nmのchipletを使用するものも含まれるようです。(H seriesとG seriesが該当するらしい)。一方で、CPU同様の14nmでchipletではないものもあるらしく、なかなか複雑である。このあたりは過去にリークしたロードマップにも記載されていました。なお、どちらもGen.11となるようで、「Rocket Lake」世代は14nmではあるものの、iGPUは「Ice Lake」相当のものがもたらされることが期待されます。
ここまでは「Rocket Lake」の話でしたが、さらに次の「Alder Lake」なるものの記載もあったようです。
; ADLS HW
INTEL_DEV_4680 = “Intel(R) UHD Graphics, ADL-S” “gfx-driver-ci-master-2624”
INTEL_DEV_46FF = “Intel(R) UHD Graphics, ADL-S” “gfx-driver-ci-master-2624”
「Alder Lake」のコードネームは詳しい筋では既に知られているコードネームであるようだが、私が確認できたのは2018年の「Ocean Cove」絡みの話題で、「Tiger Lake」の次として「Alde Lake」なるCPUがあるとも伝えられています。この程度の話の「ADL-S」=「Alder Lake-S」であれば、この世代のCPUもデスクトップ向けに出てきてくれそうです。
「Alder Lake」が何者で何時出てくるものかはまだ解りません。「Rocket Lake」の次ならば2022年になり、その頃には既に7nmの世代であると思われます。