(Source:Chiphell.com)
AMDの新世代のAPU―「Picasso」は昨年末に登場しているものの、デスクトップ向けにはまだ登場していない。「Picasso」は12nmプロセスで製造され、現時点ではノートPC向けのRyzen Mobile及び同じくビジネスかつノートPC向けのRyzen Proとして登場しています。現時点では登場していないデスクトップ向けのサンプルの写真がChiphellに掲載されました。Chiphellに掲載された写真はヒートスプレッダを剥がされたもので、Ryzen 3 3200Gです。掲載された写真は前述の通りヒートスプレッダを剥がされたProcessorの写真と、ヒートスプレッダのロゴの刻印。そして後者にRyzen 3 3200G(読み取れるのはRyzen 3 3200まで。最後の文字はボカされています)のロゴが刻印されています。
今回の情報からわかるのはどうやら「Picasso」のデスクトップ向けのサンプルが存在し、「Picasso」もいずれはデスクトップ向けに投入される可能性がありそうだ、ということのみである。「Picasso」が「Raven Ridge」のマイナーチェンジ版であることを考えると、Ryzen 3 3200GはRyzen 3 2200Gと同じ4コア/4スレッドで周波数は若干上がると予想はできるが、今のところ具体的な数字は出ていない模様である。
AMD Ryzen 3000 Series Desktop APUs
APU Name | AMD Ryzen 3 2200G | AMD Ryzen 3 3200G | AMD Ryzen 5 2400G | AMD Ryzen 5 3400G |
---|---|---|---|---|
Core Technology | 14nm Zen | 12nm Zen+ | 14nm Zen | 12nm Zen+ |
C/T | 4/4 | 4/4 | 4/8 | 4/8 |
Base Clock | 3.5 GHz | 3.6 GHz? | 3.6 GHz | 3.8 GHz? |
Boost Clock | 3.7 GHz | 3.9 GHz? | 3.9 GHz | 4.1 GHz? |
Cache | 6 MB | 6 MB | 8 MB | 8 MB |
Graphics Chip | Vega 8 | Vega 8 | Vega 11 | Vega 11 |
Graphics Cores | 512 SPs | 512 SPs | 704 SPs | 704 SPs |
Graphics Clock | 1100 MHz | 1250 MHz | 1250 MHz | 1300 MHz? |
TDP | 65W (cTDP 45W) | 35W | 65W (cTDP 45W) | 35W |
コア数/スレッド数は据え置きながらも周波数は200MHz上昇し、かつTDPは35Wに低減されるようです。この通りであれば素晴らしいスペックだが、cache容量があり得ない数字になっていたりするので、適当に流しておいた方がいいかもしれません。
もう1つの情報として「Picasso」は「Raven Ridge」ことなりヒートスプレッダとダイの接着がハンダであったと報告されている。APUでオーバークロックする場面は多くはないだろうが、冷却に有利となることですから歓迎される変更になります。