CPUを冷やすためのパーツCPUクーラー。BTOパソコンをカスタマイズして選んだり、PCを組み立てたり、どれを選ぶのが正解かわかりにくいがゲーミングユーザーにとっては悩みの一つになるCPUの熱を冷ますための重要なパーツです。
重要であること、そんな事は十分わかっている。どれを選んでおけば間違いないのかとっとと教えてよっていうところで、ここでは少しでもお役に立てればとぐだぐだ書かせていただきました。
CPUクーラーにはいくつか種類があり、CPUにあったものを選ぶ事、ケースの大きさやMBのレイアウトに注意する必要があります。そうしないとうまく熱を冷ませない場合があり最大限のパフォーマンスを発揮できなくなります。CPUクーラーの種類ごとの特徴や選び方、そしてタイプ別のおすすめ商品を紹介。人気の大型サイドフロー型や水冷、また、安いタイプも紹介しています。CPUクーラーの選び方を全体的に把握できるようにしていますので、ぜひ参考にしてください。
CPUクーラーとは
CPUクーラーとは、パソコンのCPUが熱を持った際、それを冷却するための部品のことです。CPUはデータの読み込みをはじめ、様々なパソコン操作で頭脳と呼ばれるパーツでパソコンの性能を発揮するために必要なパーツです。性能をフルに発揮させると熱が発生し、高温になりすぎるとデータ処理を効率的に行うことができなくなります。そのため、CPUクーラーを設置し、冷却させることが大切なのです。
CPUクーラーの冷却タイプ
CPUクーラー選びに関して、冷却タイプの種類を紹介します。種類は大きく分けると、サイドフロー空冷式、トップフロー空冷式、水冷式の3つになります。どの冷却タイプにもメリットとデメリットがあるため、それぞれの特徴を理解して、パソコンの種類や使用用途、頻度などに合っているタイプを選ぶようにしてください。
空冷式:サイドフロー
今、最も人気の高いCPUファンの分類、サイドフロー型空冷式、効率よくCPUを冷却したいという人におすすめの冷却方法です。ヒートシンクに横から風をあてて冷やす構造なので、PCケース内の空気の流れを邪魔せず、全体をスムーズに冷却でき、騒音の面でも比較的静かなシステムを構築しやすい特徴をもっています。また、CPUまわりにスペースの余裕ができるので、メンテナンスをしやすいというメリットもあります。
注意点として、設置するにはPCケースの幅の確認が注目ポイントになります。必ず購入前にスペースの寸法を測っておきましょう。
空冷式:トップフロー
もうひとつの空冷式であるトップフロー型です。ファンがヒートシンク上部についており、上から下に風を吹きつけるタイプです。マザーボードに向かって風を送るため、周辺のパーツも同時に冷却できるというメリットがあり標準的なパソコンは、ほぼこのタイプが搭載されています。また、サイドフロー型にくらべて高さが低い製品が多いため、小さめのPCケース内にも取りつけることが可能です。デメリットとしては、サイドフロー型とくらべて排気性能が控えめであることや、空気の流れを整えにくいこと、小さいものではMBのレイアウトにより取付できない事が挙げられます。
水冷式
冷却効果が非常に高く、負荷が高い作業や高性能なプロセッサを使用している人におすすめの冷却タイプです。CPUクーラー内に冷却水が内蔵されており、熱を冷却水が吸収し、チューブ、ラジエーターファンに移動し放熱、冷やされた冷却水が再びCPUクーラー内に戻るという仕組みです。但し、ケース、ケースFANなどとの組み合わせにより廃熱効率が悪くなり騒音が著しく発生する場合があります。特に、廃熱効率の悪いPCケースではうるさく感じる事もあるでしょう。また、空冷式にくらべて高価なので、予算とよく吟味する必要があります。
CPUクーラーの選び方
基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の4つです。
- CPUの確認(どのスペックのCPUFANが適当なのか確認)
- 固定方法(ケース、MBのレイアウトとの兼ね合いを確認)
- ケースのサイズ(CPUFANが搭載可能な大きさか確認)
- スペックの数値(CPUが十分冷却できるか確認)
上記のポイントを抑えることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。
1.CPUの確認
まず、CPUの仕様がどのようになっているのか確認します。IntelやAMDのサイトで確認できます。仕様の部分にあるTDPを確認してください。最後のCPUFANの仕様の確認で必要になります。
2.固定方法をチェック
CPUクーラーはマザーボードに固定する必要があります。固定方法には、プッシュピン式やバックプレート式などさまざまな種類がありますが、マザーボードによって対応する固定方法が異なります。
「バックプレート式」は、マザーボードをCPUクーラーとプレートの2つで挟見込むように設置するタイプ。工具が必要となるため、時間と手間が掛かりますが、しっかり固定することができます。しかし、ケースによってはバックプレートを取り付けられない場合があります確認してください。
「プッシュピン式」は、CPUクーラーにもともと搭載されているピンを押し込んで取り付けるタイプ。工具は必要なく、簡単に設置できるため、時間も掛からず、手軽です。ほとんどの標準的なIntel CPU搭載パソコンがこの仕様です。しかし、CPUFANを替えてCPUの性能を最大限に引き出そうという考えやゲーミングPCには向きません。また、ピンが壊れてしまう恐れがあるといったデメリットがあります。
自分のPCがどの固定方法に対応するのか、対応ソケットの種類を事前に確認し、スペックや好み、手軽さなどを考慮し、自分にピッタリのタイプを選んでください。
3.ケースのサイズをチェック
サイドフロー型のように高さがあるものは、小さいPCケースには搭載することができません。CPUクーラーを購入する前に、使用するPCケースのサイズとMBのレイアウトの確認をしておきましょう。CPUクーラーは高性能なものほど大きくなります。重々確認しておく必要があります。
4.スペックの数値
CPUFANがどの程度の冷却能力があるのかを確認します。1.でCPUのTDPを確認していますので、対応しているか確認します。
おすすめ5選|サイドフロー空冷式
サイズ 虎徹 MarkII SCKTT-2000
6mm径ヒートパイプを4本搭載した、サイドフロー型CPUクーラーです。「ナロータイプフィン構造」 「オフセット設計」により、大型ヒートスプレッダ搭載メモリやビデオカードとの物理的な干渉を回避、120mmのPWMファン「KAZE FLEX」を採用。防振ラバーがファンの振動を吸収するため、防振性にも優れている。Deepcool AS500
DeepCool AS500シングルタワーCPUクーラーは、5本のヒートパイプを採用した設計となっており つのTF140S PWMファンとスリムな形状にもかかわらず高度な性能を発揮します。高いフィン密度を備えた単一のタワー内で5本の6mmヒートパイプにわたり最適な表面接触を伴う硬い銅製基部を通して、熱交換を最適化します。Deepcool GAMER STORM ASSASSIN III
7本のヒートパイプと140mm径デュアルファンを備えたサイドフロー型CPUクーラーで、TDP 280Wまで対応します。ヒートシンクに2層のファンブレードを備えたデュアルファンを装備し静音かつ最大2.5m3/分までのエアフローを実現。 高精度に研磨された銅製ベースを採用しCPUとフィットさせ効率的に熱を吸収する大型空冷FANです。SILVERSTONE SST-AR12
Argon AR12-RGBは、ヒートパイプ・ダイレクトコンタクト(HDC)テクノロジーを採用、4基のφ6mm銅製ヒートパイプからアルミニウム製フィンに、より効果的に熱を伝達できます。マザーボード経由による便利な自動回転数制御が可能な120mm RGB PWMファンは防振ゴムパッドを装備し、振動によるノイズを軽減しつつ各コーナー部を保護します。性能および外観での傑出したバランスをお求めの皆様にとって、AR12-RGBはベストな選択肢です。サイズ 白虎 弐 SCBYK-2000I
プッシュピン取り付けタイプのIntel専用CPUクーラー。リテンションクリップが装着済みで、組み立てが不要。従来140mmクラスが一般的であった92mmサイドフロークーラーの全高を130mmと低くすることにより、取り扱いやすさとPCケースとの互換性が向上。 ファンの風量を効率よく吸い込むエアフロー重視のフィン設計。5mmの銅製受熱ベースプレートと「高精度ベース構造」により発熱を確実に吸い上げます。タイプ | サイドフロー | |
対応ソケット | INTEL 1200/1151/1150/1155/1366 | |
寸法(幅x高さx奥行) | 111.5x130x84 mm | |
FANサイズ | 92x92x26 mm | |
最大FAN風量 | 48.878 CFM | |
最大FAN回転数 | 2300 rpm | |
ノイズレベル | 7.3~28.83dBA | |
材質 | ヒートパイプ:ニッケルメッキ ベースプレート:銅 | |
コネクタ/PWM | 4pin PWM |
おすすめ3選|トップフロー空冷式
Thermaltake UX100 ARGB
すぐれた冷却性能と静音性を実現するコンパクトサイズのCPUクーラーです。マザーボードのイルミネーションと同期可能。 高いエアフローを生み出す9枚のファンブレードを搭載し、アルミ製ヒートシンクと組み合わせることにより、すぐれた放熱効率を実現します。 「ハイドロリックベアリング」採用の120mmファンを搭載。回転抵抗を低減させ静音性を備え、シールキャップは潤滑剤の漏れを防止し寿命を向上させます。サイズ 大手裏剣 参 SCBSK-3000
オリジナル設計のロープロファイルトップフロー型CPUクーラー。6mm径ヒートパイプを5本採用し、全高69mmでスリムケースやMini-ITXケースに最適。 6mm径ヒートパイプには、酸化を防止する「ニッケルメッキ処理」を採用し、厚みのある銅製受熱ベースプレートがCPUの発熱を確実に吸い上げる。 高寿命かつ静寂性にすぐれた「Fluid Dynamic Bearing」を採用した120mmの薄型PWMファン「KAZE FLEX120 SLIM」を搭載。但し、MBとのレイアウト確認を忘れずにサイズ 手裏剣 弐 SCSK-2000
オリジナル設計を採用した、92mmロープロファイルのトップフロー型CPUクーラー。6mm径ヒートパイプを4本搭載し、全高は58mm。 クーラー本体の上面からマザーボード方向へ風を当てるトップフロー式のエアフロー構造を採用し、CPU以外のVRMなどマザーボード上の周辺冷却が可能。 標準では15mm厚ファンを搭載し、25mm厚ファンにも換装可能なネジが付属する。ヒートパイプには酸化を防止する「ニッケルメッキ処理」を採用。但し、MBとのレイアウト確認を忘れずにおすすめ5選|水冷式
Cooler Master MasterLiquid ML240L V2 RGB
放熱効率と静音性にすぐれた、RGBファン搭載の水冷一体型CPUクーラー。改良された新設計のデュアルチャンバーポンプを採用し、耐久性と静音性が向上。 表面積を従来品より20%以上拡大させたラジエーターを搭載。放熱効率を高め、すぐれた冷却性能を実現。風量と風圧のバランスを重視した冷却ファン「SickleFlow 120 RGB」を搭載。付属のコントローラーでLEDイルミネーションをコントロールできる。GAMDIAS ARGB対応 CHIONE P2-360R
高輝度ネオンフレックスRGBファンを搭載した、360mmの簡易水冷クーラーです。ファンとCPUヘッドはマザーボードとのアドレサブル同期にも対応しており、大型のPCにインパクトと共に鮮やかな色合いを追加できる、コストパフォーマンスに優れた製品です。Corsair iCUE H115i RGB PRO XT
すぐれた静音性と高い冷却効率を実現する水冷一体型CPUクーラー。140mmファンを2基搭載し、ポンプヘッドにアドレサブルRGB LEDを装備。 軸音を抑えた磁気ベアリングのMLシリーズファンを採用。最低400rpmからの幅広いレンジの回転数制御に対応し、静圧性と強力なエアフローを両立。 統合管理ソフトウェア「iCUE」に対応。付属のUSBケーブルを接続することにより、CPU温度やファン回転数などシステムのモニタリングができます。ENERMAX LIQMAX III ARGB ELC-LMT240-ARGB
ハブライティングタイプのARGB LEDファンを採用したオールインワン水冷CPUクーラー(240mmモデル)で、ウォーターブロックに「デュアルチャンバー構造」を採用し、ポンプを熱から隔離することでクーラーの寿命を延ばします。 また、最も発熱の高い箇所に冷却水を直接当てるように供給することで、強力にCPUを冷却する「セントラル・クーラント・インレット(CCI)」を採用している安価な水冷CPUFANです。ENERMAX LIQMAX III ARGB ELC-LMT360-ARGB
ハブライティングタイプのARGB LEDファンを採用したオールインワン水冷CPUクーラー(360mmモデル)で、ウォーターブロックに「デュアルチャンバー構造」を採用し、ポンプを熱から隔離することでクーラーの寿命を延ばします。 また、最も発熱の高い箇所に冷却水を直接当てるように供給することで、強力にCPUを冷却する「セントラル・クーラント・インレット(CCI)」を採用している安価な水冷CPUFANです。まとめ
ここでは、CPUクーラーのおすすめをご紹介しました。CPUクーラーは求める冷却効果や設置スペースなどを参考に、PCに合っているタイプを選びましょう。購入前には、必ず使用するパソコンに対応しているかのチェックが大切です。高さやマザーボードによっては、対応していないモデルもあるので注意が必要です。