Intel CPUの供給不足は2019年第2四半期にさらに深刻化する見通しだ。その一因がChromebookで、同製品のほとんどがIntelのエントリーCPUを使用しているからである。DigiTimesの調べては2019年第1四半期におけるSupply gapは2~3%まで縮小した。それはCore i5の不足分をCore i3が補ったからである。Intel CPUの供給不足は昨年の8月から始まっており、最も深刻な時期のSupply gapは5%を超えた。
主にノートPC向けの話である。
2019年第1四半期は幾分緩和されていた模様で、時期的にノートPCの売り上げが鈍化したこと、ベンダーがAMDの採用を増やしたことが緩和の要因としてあげられている。しかし、第2四半期に入るとChromebookの需要が高まるとともに、ノートPCベンダーも新モデルを大量出荷し始めるために、供給不足が加速するという。Intelも供給を増やすものの、十分ではないと見込まれ、結果としてSupply gapは1~2%ほど拡大すると見込まれる。
そしてこの記事の最後にやや気になることが書かれている。
Intelは以前、14nmで「Comet Lake」を投入すると述べていた。「Comet Lake」は「Ice Lake」に劣らない性能となる。そしてDigiTimesの調べではIntelは投資7nmプロセスの開発に振り向け、10nmプロセスをスキップすると見込まれる。
1月に「Sunny Cove」およびそれを使用する「Ice Lake」を明らかにしている以上、10nmのProcessorが全く出ないことはないはずだが、10nm世代は短命に終わり、早々に7nmプロセスに移行するシナリオは十分可能性がありそうである。「Sunny Cove」から「Willow Cove」、「Golden Cove」と続くが、「Willow Cove」と「Golden Cove」どちらで7nmプロセスに移行するかはまだわからないが、場合によってはメインストリームデスクトップ向けは「Coffee Lake / Coffee Lake Refresh (14nm)」→「Comet Lake (14nm)」と推移し、その後直接7nmプロセスに移行する可能性もあるのかもしれません。
(Source:DigiTimes)