NVIDIAは、ここ数ヶ月間に、「Pascal」GPUをベースとしたマイニング向けアクセラレータを提供してきました。GeForce GTX 1060で使用されているGP106を使用したP106、GeForce GTX 1080/GTX 1070で使われているGP104がベースとなるP104が該当します。NVIDIAはこれに続く、P102と呼ばれるチップを用意するようです。公式にはP102に該当する製品はまだ掲載されていないが、Inno3Dに、「P102-100 Crypto-Mining Accelerator (Twin X2 Cooler -5 heatpipes)」という名称で掲載されているみたいで、
ベースとなるGPUがGP102であることを示唆しています。GP102はGeForce GTX 1080 TiやTitan Xpで用いられていますが、「P102-100」は、これらよりもCUDA coreの数が減らされて3200となっています。GP102は元々3840基のCUDA coreを搭載しており、GeForce GTX 1080 Tiは3584基が有効化されています。一方、周波数はBase 1582MHzでGeForce GTX 1080 Tiよりも100MHz高いが、Boost時の周波数の記載はありません。搭載するメモリはGDDR5Xであるものの、容量は5GB。またメモリインターフェースも320-bit。メモリの速度は11Gbpsで、GeForce GTX 1080 Tiと同等。TDPは250Wで、PCI-Express電源コネクタは8-pin×2、カードのサイズは21.5cm長×12.5cm幅でDual-slot仕様。
また特徴的なのは対応インターフェースでPCI-Express 1 x4となる。マイニングではとにかく多数のカードを挿すため、1枚あたりのインターフェースの帯域よりもカードの枚数が稼げるPCI-Express 1 x4という仕様が有利に働くようです。マイニングに特化したカードの為に、マイニングバブルがはじけた後にゲーム用に転用しようなどと考えるのは無駄なようです。