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Intel 2020年 Comet Lake→Rocket Lake

Intelの2020年の動きを様々な情報が錯綜しているもののまとめてみました。憶測やただの噂も含めてなのでご留意ください。ただ、現時点で間違いなく言える事は、COMPUTEX TAIPEIの時期には、Comet Lakeが全て揃うもののAMDのRyzen4000シリーズにシステムトータルを考慮した場合のゲーミング性能で大幅に劣り、惨敗する事が見えているという事です。

Intel 2020年4月~6月にComet Lake-S販売開始

Intel 10th Gen Core Comet Lake Desktop CPU Family

CPU NameCores / ThreadsBase ClockBoost ClockCacheTDPPrice
Intel Core i9-10900K10/203.4 GHz5.2 GHz20 MBTBDTBD
Intel Core i9-1090010/203.0 GHz5.1 GHz20 MB65WTBD
Intel Core i9-10900T10/202.0 GHz4.5 GHz20 MB35WTBD
Intel Core i7-10700K8/163.6 GHz5.1 GHz16 MBTBDTBD
Intel Core i7-107008/163.0 GHz4.8 GHz16 MB65WTBD
Intel Core i7-10700T8/162.0 GHz4.4 GHz16 MB35WTBD
Intel Core i5-10500K6/12TBDTBD12 MBTBDTBD
Intel Core i5-105006/123.2 GHz4.3 GHz12 MB65WTBD
Intel Core i5-10500T6/122.3 GHz3.7 GHz12 MB35WTBD
Intel Core i3-10100K4/8TBDTBD8 MBTBDTBD
Intel Core i3-101004/83.2 GHz3.8 GHz8 MB65WTBD
Intel Core i3-10100T4/82.3 GHz3.6 GHz8 MB35WTBD
Intel Pentium G64002/43.8 GHz3.8 GHz4 MB65WTBD
Intel Pentium G6400T2/43.2 GHz3.2 GHz4 MB35WTBD
Intel Celeron G59002/23.2 GHz3.2 GHz2 MB65WTBD
Intel Celeron G5900T2/23.0 GHz3.0 GHz2 MB35WTBD

これまでのリークによるCPUの仕様を確認しますとPentium以上のSKUでは、全てCore数の倍のスレッドを搭載しています。これはAMD Ryzenにならったものであります。AMD Ryzenに比べ周波数は高くという方針には変わりないのでゲームミングPCには最適と考えられます。しかし、ゲーミングPCに必要なVGAやデータ転送に関する部分で、AMDに対して差をつけられています。これは、PCI-Expressの仕様がGen 3.0とこれまでと変更がない事にあります。VGAでは、4K、Ray tracingなどの面で処理スピードに影響がでます。また、高速SSD NVMeのデータ転送速度にしても使用できる帯域に差が出ます。一方のAMDは、全てのSKUでGen 4.0もしくは、Gen 5.0になる予定です。

各世代・各レーン数におけるデータリンク層転送帯域(双方向/一方向)[GB/s]

x1x8x16
Gen10.5/0.254.0/2.08.0/4.0
Gen21.0/0.58.0/4.016.0/8.0
Gen31.969/0.984615.75/7.87731.51/15.75
Gen43.938/1.96931.51/15.7563.02/31.51
Gen57.877/3.93863.02/31.51126.0/63.02

この表にありますように、グラフィックボードに使われる「x16」スロットについては1.0から世代を重ねるごとに2倍速になっています。そして4.0から5.0への変化でも2倍になり、まさかの1秒間に100GB越えの転送レートを保有しています。つまりは簡単に説明すると、Gen 4.0は、Gen 3.0の2倍の速度になります。Comet Lake世代であっても肝心のVGAがGen 4.0に対応しないのです。この同時期には、複数の情報サイトからの情報ですと、NVIDIAがRTX3080をGen 4.0で用意するようです。現行の2倍の帯域を使用できるものになるのですからRay tracingはもちろん、4Kでもヌルヌル動作する事が期待できます。2020年夏はゲーミングPCを買い替えるきっかけになる事は間違いないようです。

Intel 2020年年末に、Rocket Lake-Sを投入

さらに、Intel Rocket Lakeの話題です。夏はAMDにごっそり市場を奪われたあとの年末には巻き返しをする必要があります。ここで、CPUの効率化と同時にPCI-Expressの仕様がGen 5.0になるという情報があります。Gen4.0搭載の有無のお話が一気にGen 5.0になっているところに注目してください。ゲーミングPCにとって周波数が高いCPUと高速なVGAのセットで最高のパフォーマンスを得られる訳ですから、この情報どおりであれば2020年の年末には、Intelが再度市場シェアを巻き戻す事になりそうです。

AMD 2020年夏に、Ryzen 4000シリーズで、PCI-Express Gen 5.0とDDR5-4800対応へ

一方では、COMPUTEX TAIPEIの時期に発表されるAMD Ryzen 4000シリーズに、PCI-Express Gen 5.0とDDR5-4800に対応するという情報があります。こちらの情報通りですとNVIDIA RTX3080もPCI-Express Gen 5.0で登場する可能性もあります。2020年注目キーワードとして、CPUのキーワードは、周波数5GHzという高速と、VGAとSSDの高速に欠かせないのPCI-Express Gen 5.0とメモリがDDR5になると考えられます。来年夏から年末にかけて、ゲーミング市場が非常にホットになる事は間違いないということです。

現時点のラウンチ予定メモ(噂)

  • 4月 Intel Comet Lake Kシリーズ&Z490
  • 6月 Intel Comet Lake シリーズ&Q470 H470 B460 H410
  • 6月 AMD Ryzen 4000シリーズ&B550 A520 X590
  • 7月 Nvidia GeForce RTX3080シリーズ他
  • 7月 AMD Radeon RX5900TIシリーズ他
  • 10月 Xbox PS5
  • 12月 Intel Rocket Lakeシリーズ&Z590

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