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Intel 10nmプロセスCPUはデスクトップ採用無

(Source:HardwareLUXX)

Intelの10nmプロセスCPUはデスクトップでの採用が無い事がHardwareLUXXで確認できました。今回の情報で最も重要なことは10nmプロセスのデスクトップCPUが全て取りやめになったことです。代わりとしてIntelは7nmプロセスに注力するが、その7nmプロセスが登場するのは2年以上先になります。IntelはIce LakeベースのCPUをデスクトップ向けに回せるだけの周波数に到達させられることができず、その代わり14nmプロセスでComet Lake-S及びRocket Lake-Sを投入することになった。10nmプロセスのデスクトップCPUは速やかには投入されません。Ice Lake-Sないしはその次のTiger Lake-Sの初期のEngineering Sampleが出てくる見込みもありません。2022年にMeteor Lakeが最初のデスクトップ向け7nmプロセスCPUとして登場することになります。

Coffee Lake-S以降、2022年までのデスクトップCPUの一覧がHardwareLUXXに掲載されていました。

ProcessCPU μarchGPU μarchLaunch
Coffee Lake-S14nmSkylakeGen 9.52018
Comet Lake-S14nmSkylakeGen 9.52019/20
Rocket Lake-S14nmSkylake?Gen 122021
Tiger Lake-S10nmWillow CoveGen 122021/22
Alder Lake10nm2022
Meteor Lake7nm2022

Alder LakeはTiger Lakeの次と言われていた世代であり、これまでは名前だけは出てきていました。製造プロセスやCPUアーキテクチャの世代は明らかでありませんでした。今回の情報ではAlder Lakeの製造プロセスは10nmになっています。そして既に出ないことが確定的なIce Lake-S及び、前々より出ないだろうと言われていたTiger Lake-SもろともAlder Lakeもキャンセルになっています。この期間を繋ぐのが14nmのComet Lake-S及びRocket Lake-Sである。そして2022年に7nmプロセスのMeteor Lakeがようやくという流れになります。CPUアーキテクチャがComet LakeはSkylake系列であることが確定し、Rocket Lakeについてはまだ不明です。(今回の情報ではSkylake系列となっています。過去には14nm版Willow Coveだとする説もあり、またiGPUについては10nmのGen 12がMCMで組み合わせとされる)。確実にCPUアーキテクチャが変わるのは2022年予定で7nmプロセスのMeteor Lakeとみるのが自然です。

ProcessCPU μarchLaunch
Cascade Lake14nmSkylake2019
Cooper Lake14nmSkylake2020
Ice Lake10nmSunny Cove2020
Sapphire Rapids10nmWillow Cove2021
Granite Rapids7nmGolden Cove2022

一方、Xeonについて10nm世代は生きてるようである。デスクトップ向けの10nm CPUが全滅となったのは、周波数が上がらないためで、加えて言うなれば14nmプロセスが高度に最適化され、かつコストも抑えられるという要因と考えられます。Xeonは既に発表されているIce Lake及びその次のSapphire Rapidsが10nmとなり、10nmの難航の影響を受けなかったというわけではないようで、2020年予定の2種類のCPUのうち、Cooper Lakeは最大56コア/socketとなるが、Ice Lakeは28コア/socketにとどまる。今回の情報によるとExtreme Core Count (XCC) とHigh Core Count (HCC) は10nmプロセスの問題を回避できなかったようです。10nmプロセスの問題として、Contact Over Active Gate (COAG) が挙げられています。Cannon Lakeの頓挫がこのCOAGの問題に起因すると今回の情報は指摘しています。Ice Lake世代のXeonも周波数の伸び悩みとCOAGの問題は抱えていると推測されるが、Intelは公表していません。そしてその次の世代のSapphire Rapidsも引き続き10nmであるが、10nm++が既に準備されているようです。

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