(Source:OC3D)
PCI-SIGは5月29日、PCI-Express 5.0規格を正式発表しました。PCI-Express 5.0はPCI-Express 4.0の2倍の帯域を有し、転送率は32GT/sに達する一方で、低消費電力と現行規格との互換性の保持を実現しています。PCI-Express 5.0を16レーンとした場合の帯域は128GB/sとなります。
PCI-SIGのSpecificationのページの一覧を見ると5月29日時点で一番上にPCI Express Base Specification Revision 5.0、Version 1.0が5月28日付けで掲載されています。Version 1.0=規格策定完了ということになるだろう。PCI-Express 4.0を搭載するマザーボードがつい先日発表されたばかりなのに5.0とは気の早い話であるが、PCI-Express 4.0の規格策定の時期を同じPCI-SIGのページで探すと2017年10月5日となっています。ここから対応製品が登場するまで1年半程度の時間を要しています。同様の時間がPCI-Express 5.0の規格策定完了から製品登場までにかかるとすると、PCI-Express 5.0の登場時期は2021年頃となります。ちょうどその時期はIntelが「Sapphire Rapids」をXeon向けに予定している頃で、「Sapphire Rapids」がPCI-Epxress 5.0に対応するという話は時期的には合致する事になります。
PCI-Express 3.0は2010年に制定され、2012年の「SandyBridge-EP/-E」から現在に至るまで使用されており、既に7年間使われ続けているが、PCI-Express 4.0は3.0と比較するとメインストリームである時期は比較的短くなりそうです。(互換性があるものですので、4.0対応製品自体の寿命そのものが短いということにはなりません)。