Intelは、1月8日(米国時間)よりアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガス市で開幕するCESに先立って、発表会を開催。10nmで製造される次世代主力製品「Ice Lake」(アイスレイク、開発コードネーム)を今後数カ月の間に発表し、量産出荷することを明らかにしました。
Intelのロードマップは、ここ数年大幅に狂っていたが、2019年のIce Lake投入で、ようやくロードマップどおり製品を出荷する従来のIntelに戻れそうです。Ice Lakeは、新マイクロアーキテクチャ「Sunny Cove」CPUと、1TFLOPSの性能を持つ第11世代内蔵GPUで構成されています。メモリコントローラは、新しくLPDDR4xに対応していて、ようやくモバイルPCでLPDDR4xが利用できるようになります。
Sunny Coveは、ディープラーニングベースのAIをより効率よく実現する新命令セット「VNNI (Vector Neural Network Instructions)」にも対応します。OpenVINOなどの開発ツールを利用したPC向けAIアプリケーションが期待されます。また、新しい暗号化命令にも対応していて、暗号化や複合化が従来よりも高速になります。I/O面では、USB Type-C/Thunderbolt 3のコントローラが統合それます。これにより、PCの標準機能としてThunderbolt 3を実装可能になり、Ice Lake以降はThunderbolt 3の採用が加速することになります。基板上にコントローラを実装する必要もなくなるため、その分バッテリを増やせるといった利点もあります。製品は年末に登場する見通しでして、例年のスケジュールに照らしてみると、8月末にドイツで行なわれるIFAでPCメーカー各社から搭載製品が発表されて、年末商戦に発売されると思われます。