Intelの第9世代となる予定の「Cannon Lake」には、AVX-512命令が搭載されるらしいです。現時点でAVX-512命令をサポートしているのは、「Skylake-X」「Skylake-SP」「Skylake-W」などで、メインストリーム製品で搭載はありませんでした。「Cannona Lake」がサポートするのは、AVX512F, AVX512CD, AVX512DQ, AVX512BW, AVX512VL命令で、さらにAVX512_IFMAとAVX512_VBMIコマンドをサポートするという。これは現行「Skylake-SP」のAVX-512命令群とほぼ同等のようです。「Cannona Lake」は、「Kaby Lake」や「Coffee Lake」とよく似たCPUアーキテクチャだったようで、最初の計画時点ではAVX-512命令のサポートしないというものでした。しかし、「Cannon Lake」は、当初の2016~17年の予定、10nmプロセスの遅延するなどしたことから「Cannon Lake」がAVX-512をサポートするアーキテクチャに変更された可能性あるそうです。AVX-512命令のサポートは「Cannon Lake」や、次の「Ice Lake」でさらに拡大の予定で、「Knights Mill」がサポートしているAVX512_VPOPCNTDQコマンドや、AVX512_VNNI, AVX512_VBMI2, AVX512+VPCLMULQDQ, AVX512_BITALG命令が追加されるようです。「Cannon Lake」で追加される新命令はAVX-512だけでなく、SHA-NIと呼ばれる暗号化アクセラレーションの追加もあり、SHA-NIは先行してAtom系列コアの「Goldmont」で搭載されていて、AES-NIをベースとしたものとのことです。
第10世代予定の「Ice Lake」も新命令の追加が行われ、その中にはCPUに接続されたNVMe SSDの制御に関連するCLWB (Cache Line Write Back) があります。この命令は「Skylake-SP」で既に搭載済。「Skylake-SP」の場合は3D Xpointを使用したNVDIMMのコントロールを視野に入れたもののようでして、コンシューマ向け製品である「Ice Lake」でこのCLWBをどのようにいかすのか不明点もあります。