(Source:TECH POWER UP)
海外メディアによると、NVIDIAの2019年第2四半期決算報告にてジェンスン・ファンCEOが以下の発言をしたといいます。「今、2~4年間使用するために新たなグラフィックスカードを購入する場合、レイトレーシング機能が非搭載なものを選択するのは馬鹿げている」レイトレーシングを前面に押し出している自社製品の売り文句としての発言とも捉えられますが、これは明らかに失言ですね。NVIDIAの現行製品となるGTX 1660シリーズやGTX 1650にはRTコアはありません。一応、GTX 1660シリーズではシェーダーコアでレイトレーシングを使用することはできはしますが、かなり厳しいフレームレートです。
また、GTX 1650ではシェーダーコアによるレイトレーシングもサポートされていません。レイトレーシングはフレームレートへの悪影響が大きく、フレームレートを犠牲にしてまでレイトレーシングを使用するのかどうか、そして、GTX 1660シリーズやGTX 1650で2~4年間使用するかどうかは人それぞれです。PCゲームの楽しみ方にも色々なタイプがあります。今回の発言は毎度の事ながら、競合他社(AMDのRADEONシリーズ)への牽制も含んだものなのでしょうが、思わぬ形で自社製品も巻き添えを食らったようにも思えます。