(Source:techPowerUp!)
AMDは、かつてATiのRadeonは「XT」を同GPUコアでもより高性能な製品に対し用いていました。最後にRadeonに「XT」が用いたのはRadeon HD 2000 seriesで、その次のRadeon HD 3000 seriesからはRadeon HD 3870や3850等、数字のみで製品の上下を表すようになった。AMDとなってからも内部的には「XT」や「Pro」の呼称は用いられているものの、製品名には使われなくなった。そして15年、久々に「XT」の名を用いる製品が登場しました。それがRadeon RX 560 XTです。しかし、このRadeon RX 560 XTはかつての「XT」のようなものではありませんでした。
Radeon RX 560 XTはRX 560 4GBとRX 570 4GBの中間に位置する製品で、「Polaris 20」ないし、「Polaris 30」を用います。Compute Unitの数は28でStreamProcessorは1792となる。TMUは112、ROPは32である。メモリは6.6Gbps動作のGDDR5を4GB搭載、256-bitメモリインターフェースで接続し、211.2GB/sの帯域を確保します。
「Polaris 20」のフルスペックであるRadeon RX 580及び「Polaris 30」のフルスペックであるRadeon RX 590はCompute unit 36、StreamProcessor 2304である。その下位となるRadeon RX 570はCompute unit 32、 StreamProcessor 2048である。今回のRadeon RX 560 XTはもう1段階無効化して、Compute unit 28、StreamProcessor 1792としたもののようです。かつての「XT」が示した「高性能モデル」とはほど遠い印象の製品です。