CPU

AMD Ryzen 7 5800U Zen 3 CPU 15Wは、IntelのトップデスクトップCPUと同等のシングルコアパフォーマンス

AMD’s mobility processors have experienced an incredible surge in demand with Renoir.

(Source:wccftech)

Zen3アーキテクチャをベースにした高性能のCezanne CPUについてはしばらく前から話していましたが、今度はRyzen 5000Uシリーズチップを見てみましょう。そのために、Unikoのハードウェアによって投稿されたAMD Ryzen 7 5800Uベースのラップトップの最新のベンチマークを確認します。

AMD Ryzen 7 5800Uなど8つのCezanne CPU Zen 3コアがテスト済み15WなのにIntel第10世代Core i7デスクトップCPUよりも高速

AMD Ryzen 7 5800Uは、主流の低電力ノートブックデザインを対象としたCezanne-Uラインナップの一部です。そのため、クロック速度は遅くなりますが、Cezanne-Hパーツとほぼ同じ構成を維持します。仕様に直結すると、Ryzen 7 5800Uは、16MBのL3キャッシュと4MBのL2キャッシュに加えて、8コア/16スレッドで、クロックは、2.00GHzベースと4.40GHzブーストです。

AMD Ryzen 5000 APU Lineup (Preliminary Specs)

APU NameAPU FamilyArchitectureProcessCores / ThreadsBase ClockBoost ClockL3 CacheGraphicsGPU ClockTDP
AMD Ryzen 7 5800HCezanne HZen 37nm8/163.20 GHzTBD16 MB8 CUs (512 SP)~2000 MHz35-45W
AMD Ryzen 7 5800UCezanne UZen 37nm8/162.00 GHz4.40 GHz16 MB8 CUs (512 SP)2000 MHz10-25W
AMD Ryzen 7 5700ULucienne UZen 27nm8/161.80 GHz4.30 GHz8 MB8 CUs (512 SP)1900 MHz10-25W
AMD Ryzen 5 5600UCezanne UZen 37nm6/122.30 GHz4.20 GHz12 MB7 CUs (448 SP)1800 MHz10-25W
AMD Ryzen 5 5500ULucienne UZen 27nm6/122.10 GHz4.00 GHz8 MB7 CUs (448 SP)1800 MHz10-25W
AMD Ryzen 3 5400UCezanne UZen 37nm4/82.60 GHz4.00 GHz8 MB6 CUs (384 SP)1600 MHz10-25W
AMD Ryzen AMD Ryzen 3 5300ULucienne UZen 27nm4/82.60 GHz3.85 GHz4 MB6 CU (384 SP)1500 MHz10-25W


パフォーマンスについては、3つのベンチマークが投稿されています。これらには、CPU-z、Cinebench R20、およびCinebenchR23が含まれます。CPU-zでは、AMD Ryzen 7 5800Uはシングルコアテストで592ポイント、マルチコアテストで3812ポイントを獲得しています。Cinebench R23では、チップはシングルで509ポイント、マルチコアテストで3614ポイントで、Cinebench R20では、チップはシングルで1311ポイント、マルチコアテストで9326ポイントを獲得します。
特徴的なのは、シングルコアのパフォーマンスが大幅に向上しているのに、マルチスレッドのパフォーマンスはそれほど優れていないということです。これは、初期のラップトップの設計がその1つであるという、いくつかの理由による可能性があります。例えばこのサンプルCPUのマルチスレッドが正しく動作していない可能性があります。ただし、Unikoは、同じソースが同様のラップトップ構成で実行されているAMD Ryzen 7 4800Uのいくつかの結果を提供し、Cinebench R20のシングルコアテストで479ポイント、マルチコアテストで2836ポイントを獲得したと報告しています。これは、シングルコアテストで6.2%、マルチコアテストで27.4%のリードということになります。比較のために、ここではRyzen 7 5800Uマルチスレッド番号を除外します。以下のCPU-zで数値がどのように積み重なるかを以下で確認できます。ご覧のとおり、シングルコアのパフォーマンスは、デスクトップCPUセグメントでIntelのトップドッグを獲得しています。これは、AMDのシングルコアリードがZen3コアアーキテクチャでどれほど優れているかを示す素晴らしいショーケースです。そして、最も気が遠くなる部分は、このチップのTDPが15Wで、最大25Wになるのに対し、IntelデスクトップCPUの定格は125Wですが、最大250Wになることです。もちろん、CPUもクロックを供給せず、同じ量のマルチコアパフォーマンスを提供するわけではないですが、最終的には、これらのデスクトップパーツに近づくという事だけで十分な偉業であるはずです。

関連記事

  1. Intel Alder Lake K(F)シリーズとZ690マザーボー…

  2. Intel Tiger Lakeに搭載されているXeグラフィックスは、…

  3. Intel 次世代10nm Willow Coveコアは25%、Gol…

  4. 統合RDNA2グラフィックスを搭載するZen4アーキテクチャのAMD …

  5. AMD 第2世代EPYC「Rome」発表

  6. AMD Ryzen CPU用のクロックチューナーCTR2.0リリースさ…

  7. Intel Tiger Lakeの「Core i7-1165G7」4コ…

  8. IntelのAlderLakeおよびRaptorLakePCHフィリン…

  9. Intel 9月末~10月頭にラウンチ予定のi9やi7は8コアか?

  10. AMD Ryzen 7000 Dragon Rage(ハイエンドラップ…

  11. Intel 投資家向けカンファレンスで、10nm 7nmについて回答

  12. MCJ G-Tune GeForce RTX搭載ゲーミングPCでBFV…

PAGE TOP