(Source:MSI)
MSIはRadeon RX 5700を搭載したオーバークロック仕様のグラフィックカード製品であるRX 5700 MECH OCを8月30日より発売する。転倒予想価格は税込み約52000円前後となる見込み。Radeon RX 5700XTではなくRadeon RX 5700を搭載したMSI独自仕様のカードである。上位のRadeon RX 5700XTのそれと比較するとRadeon RX 5700の独自仕様のカードの情報はやや少ないが、それでも各社準備を進めているようである。オーバークロック仕様のカードで以下のようにGPUの周波数が変更されている。
・Base clock:1465MHz→1515MHz
・Game clock:1625MHz→1675MHz
・Boost clock:1725MHz→1750MHz
その他のスペック―2304基のStreamProcessorや14Gbps駆動のGDDR6 8GBを256-bitで接続する点などは変わらない。冷却機構は2スロット仕様で2基のファンを搭載している。ここまでならばベンダー独自設計のオーバークロック仕様のカードで終わってしまうが、このカードには特記すべき点が2つある。
・カード長が232mm
・PCI-Express電源コネクタが8-pin×1
ATXマザーの横幅が244mmなので、232mmという数字はその中に収まる数字で、奥行きに余裕があまりないケースの場合、この232mmという短めのカード長は非常にありがたいものになる。さらに、PCI-Express電源コネクタはRadeon RX 5700のTotal Board Power – 185Wに必要十分なだけの8-pin×1となっている。リファレンスは8-pin + 6-pinとなっているが、これはオーバークロックに余裕を持たせた設計としたためであろう(MSIは消費電力を225Wと記載しているが、この手の数字はスロット75W+8-pin 150Wの合計値をそのまま記載しているだけの場合がままある)。