CPU

AMD 次期APU Renoir Zen2+Vega10 graphicsへ

(Source:Tom’s Hardware)

AMDは同社のGPUドライバにいくつかのパッチを配布し、次世代APU「Renoir」のサポートを進めています。Renoirは現行のPicassoに続くAPUです。Picassoは12nmプロセスでZen+ CPUとVega graphicsを組み合わせたものですが、Renoirは7nmプロセスとなり、CPUは最新世代のZen 2に移行します。一方、GPUはNaviになると一般に考えられていましたが、最新のAMDのopen-source AMD GPU display driverにはそれを否定する記述がありました。Renoirのサポートに関する記述においてGFX 9と記載された行があり、Vega世代となります。(NaviならGFX 10世代)。また別の行にはVega 10という記載があります。RenoirのVega 10は若干の改良が施されていて、Raven RidgeやPicassoのVega 11がVCN (Video Core Next) 1.0を搭載するのに対して、RenoirはVCN 2.0を搭載しています。Vega 11やVega 10はdGPUで一般的にコードネームとして使われるものとは違い、Raven RidgeやPicassoで使われるVega 11 graphics, Vega 10 Graphics, Vega 8 Graphics等々Compute Unit数を表したブランド名のことであると考えられます。今回GPU display driverに記載されていたRenoirのGPUはCompute Unit数が10のVegaになるものと考えることが正解のようです。Renoirは7nmプロセスに移行し、CPUはZen 2世代に移行しますが、今回のとおりであればGPUはVega世代で、Video Core Nextは1.0から2.0に進化するもののVega 14nm→Vega 7nm程度の改良程度ということになります。また、RenoirのGPUがVega 10 Graphicsの規模で、CPUコア数も4コアにとどまるとすると、Renoirはモノリシックとしても小さなダイとなるのではないかと考えられます。I/Oの電圧を考慮するならば、Mobile向けを見据えたダイとなることも可能になります。

CodenameCPU CoresGPU GraphicsVideo Decoder / EncoderFoundryLithographyRelease Date
*RenoirZen 2VegaVCN 2.0TSMC7nm2020
PicassoZen+VegaVCN 1.0GlobalFoundries12nm2019
Raven RidgeZenVegaVCN 1.0GlobalFoundries14nm2017

 

関連記事

  1. 10nm CPUの「Cannon Lake」が順調で、その次の「Ice…

  2. Intel 第11世代 14nm Rocket Lake-S 6コアデ…

  3. Crucial T705 Gen5 SSD がヒートシンク搭載で、14…

  4. AMD Ryzen 9 3900XT、Ryzen 7 3800XT、R…

  5. AMD Zen3ベースのRyzen5000 CPUは、元のZenアーキ…

  6. フラッグシップIntelCore i9-11900K Rocket L…

  7. AMD Ryzen 3 3100をIntel Core i7-7700…

  8. AMD Arcturus次世代GPUサポートがHWiNFOに追加、20…

  9. Intel Comet LakeとElkhart Lakeは2020…

  10. Intel HaswellからCascade Lake、Zombiel…

  11. AMDは最近の四半期で「EPYC」の記録破りの16%の市場シェアを達成…

  12. AMDがスマートアクセスメモリ(Resizable Bar) をRyz…

PAGE TOP