(Source:OC3D)
IntelのCEOであるBob Swan氏が7nmプロセスについて説明し、2年以内に準備をすると説明しました。7nmプロセスは(おそらく10nmプロセス比で)2倍のトランジスタ密度を実現します。また、設計の複雑性1/4に減らせるとしています。より小さくより容易に設計を行うことが出来るプロセスになると説明しました。10nmの遅れにより延命に延命を重ねた14nmプロセスと比較すると、10nmプロセスは比較的短命に終わるようです。7nmの時期について示されたのは今回が初めてではありません。5月上旬の「Investor Day」でも同様の展望が示されている。OC3Dにその時に使われたスライドRelenteless Innovation Contineusとタイトルがつけられたものが掲載されていて、7nmプロセスが2021年に立ち上がることが示されています。また10nm比で2倍のトランジスタ密度を実現し、かつ設計の複雑性を1/4に減らすことも。またこの世代でEUVを導入することも明記されていて、EUVの導入が「設計の複雑性を減らす」事にも寄与することが想像できまする
14nmプロセスが14nm→14nm+→14nm++と進化したように、10nmも10nm→10nm+→10nm++と、7nmも7nm→7nm+→7nm++と改良されていくこともこのスライドでは示されていますが、これは今回の話からはだいぶ外れます。Bob Swan氏は10nmプロセスの遅延の理由についても振り返っています。10nmプロセスの遅延はあまりにも攻めすぎたことが原因だとしています。最近ではあまり言われなくなってしまったが、10nmプロセスではHyper Scalingを実現すべく、様々な機構が盛り込まれる予定でした。そして14nm比で2.7倍のトランジスタ密度を実現するとも。これが困難を招き、結果遅延に次ぐ遅延となった様です。7nmプロセスでのスケーリングは2倍で、10nmで目指した2.7倍と比較するとだいぶゆるいものです。Intelの7nmは2年後、つまり2021年を目指しているわけですが、現在リークしているロードマップで2021年付近と言われているものを挙げていくと「Tiger Lake」や「Rocket Lake」「Sapphire Rapids」あたりになります。このうちMobile向けの「Tiger Lake」は10nmで、デスクトップ向けの「Rocket Lake」は14nmという。「Sapphire Rapids」はサーバー向けであるが、今のところこれの製造プロセスは不明です。
これらの次の世代が、「Sapphire Rapids」の次が「Granite Rapids」です。そして「Tiger Lake」の次として本当に名前だけがちらっと出ているようなものとして「Alder Lake」というものがあります。そしておそらくは「Graphite Rapids」や「Alder Lake(?)」が7nmプロセスに既に移行している世代となると思われます。