(Source:OC3D)
AMDは公式に第3世代Ryzen Threadripperが計画されていることを明らかにしています
。現時点でその詳細は明らかにされていません。Computex 2019においてAMDのCEOであるLisa Su氏は「メインストリームのスペックの上昇があれば、それに伴ってThreadripperのスペックも引き上げられる」とコメントしていて、第3世代Ryzen Threadripperでより多くのコアが搭載される可能性を示唆していました。
その販売時期の情報です。AMDは2019年第4四半期末に64コアのThreadripperを計画しているようです。これらに関する何かをCES 2020で明らかにするようです。
これまでの世代を踏襲するならばRyzen Threadripper 3000 seriesは同世代のEPYCであるRomeをベースとなると思われます。I/OダイやCPU chipletの構成・仕様はRomeに準ずるかRomeをベースにHEDT向けに最適化したものとなるのが自然です。(例えば、PCI-Express 4.0のレーン数は128本ではなく64本で、メモリチャネル数は8chではなく4chになる)。
コア数についてはRomeが最大64コアである以上、Threadripperから64コアが出るという噂が立つのも無理らしからぬことではありますが、今の時点では「出てきたら面白いかもね」程度の信憑性です。7nmプロセスの歩留まり次第であるのですが、良ダイがEPYCに回しても有り余るほどになれば、64コア Threadripperが出てきてもということです。
ちなみに、対応マザーボードですが既存のX399マザーのBIOS updateで対応可能であるが、X599に相当する新プラットフォームが予定されているようです。
Ryzen Threadripper 3000 seriesがRomeをベースとした場合、今までのThreadripperと異なり、メモリコントローラはI/Oダイに集約される。そのため、どのCPU chipletからも同じ速度・レイテンシでメモリにアクセスできるようになり、メモリコントローラが分散していた故の弱点は解消されることになると期待されています。