ASRockは3月27日、Intel Z390, H370, Q370, B365, B360, H310搭載マザーボード全製品において、まもなく登場予定の第9世代Core processorの新steppingに対応させるためのBIOS updateをリリースした。最新BIOSはASRockのWebサイトないしは、ASRock APP shopを通してのupdateにより入手可能である。
新steppingの第9世代Core processorは2019年第2四半期に予定されている。今後、BIOS updateをその他のモデルにも拡充予定である。
ASUSに続き、ASRockも新steppingの第9世代Core processorに対応するBIOSをリリースした。プレスリリースの通り、Intel Z390, H370, Q370, B365, B360, H310搭載マザーボードに対し、新しいBIOSが提供されている。
やはりZ370がリストにないことが気になってしまうが、B365とH310Cがリストにあることに注目したい。
300 seriesには「Cannon Lake PCH (CNL PCH)」と呼ばれる新しい世代のチップセットと「Kaby Lake Refresh PCH (KBL-R PCH)」と呼ばれる古い世代のチップセットが混在している。Z370は後者で、Z390, H370, B360, Q370は前者である。
「新steppingに対応するのは「CNL PCH」のみで「KBL-R PCH」は対応しない」
とされてしまうと、Z370チップセットで新steppingに対応する望みはほぼ絶たれてしまうが、この可能性はASRockのリストを見る限りは低そうである。「KBL-R PCH」を使う300 seriesチップセットはZ370だけでなく、B365とH310Cも「KBL-R PCH」であり、これらには新BIOSがリリースされている。
Z370マザーボードはZ390マザーボードに置き換えられ、マザーボードのラインナップの第一線からは退いた存在である。おそらくは現在販売中の製品に優先的にBIOS updateを提供し、一線を退いたZ370マザーボードに対しては後からという流れであろう。少なくともB365, H310Cが新steppingに対応できるのであれば、「KBL-R PCH」であることが新steppingの対応の可否を分けることはないはずである。