NVIDIAはGDDR5Xを山のように在庫をもっているようです。同じく在庫が山になっているGP104と組み合わせてRefreshした製品を投入しています。先にはGeForce GTX 1060の派生品としてGPUコアにGP104を、メモリにGDDR5Xを搭載したGeForce GTX 1060 (GDDR5X) が登場。今度はより高速なモデルであるGeForce GTX 1070にGDDR5X搭載版が登場しました。スペックはメモリがGDDR5Xとなる他は従来のGeForce GTX 1070ということです。
GDDR5X搭載GeForce GTX 1070はまずZOTACから登場しました。
型式 ZOTAC GeForce GTX 1070 AMP Extreme Core GDDR5
- GPU:GeForce GTX 1070
- CUDA数:1,920基
- コアベースクロック:1,607MHz(リファレンス1,506MHz)
- コアブーストクロック:1,797MHz(リファレンス1,683MHz)
- メモリクロック:8,000MHz
- ビデオメモリ:GDDR5 8GB
- メモリバス幅:256bit
- 出力インターフェイス:DisplayPort1.4×3、HDMI2.0b×1、DualLink DVI-D×1
- VGAクーラー:IceStorm
- バスインターフェイス:PCI-Express3.0(x16)
- 補助電源:8pin×2
- 外形寸法:325×148×56.6mm
メモリの速度は8Gbpsで、GDDR5Xを搭載するもののGeForce GTX 1080のように10Gbpsとはなっていません。GeForce GTX 1060のGDDR5X版もGDDR5からGDDR5Xに変更したにもかかわらず、メモリの速度が上昇していませんでした。今回のGeForce GTX 1070においてもメモリの速度はGDDR5版と同じ8Gbpsで、このスペックであればあえてGDDR5X版を搭載する意味に首をかしげてしまいます。GeForce GTX 1060にしろGTX 1070にしろ余剰のGDDR5Xの整理のためだけに出しましたと宣言しているようです。