Micronは6月25日、8GbitのGDDR6の大量生産を開始したと発表。GDDR6はこれまでのGDDR5よりも高速で大幅な性能向上を実現、アクセラレーションやグラフィックス、ネットワーク、自動運転などの最先端アプリケーションにより広い帯域をもたらします。Micronが生産を開始したGDDR6 8Gbitチップは市場に向けていくつかのバリエーションがあるようです。中でも、Graphicsとなるのは14Gbpsの「MT61K256M32JE-14:A」と12Gbpsの「MT61K256M32JE-12:A」で、駆動電圧は1.35V。従来のGDDR5が1.5~1.6V駆動であったので、GDDR6ではGDDR5よりも省電力化が期待されます。(ネットワーク向けと自動運転向けは12Gbpsと10Gbpsと、Graphics向けよりやや速度を落としているものの、駆動電圧は低い1.25Vに抑えられている)また型番は明らかではないが、16Gbpsのチップも準備が進められているようです。
本メモリについて、新GeForceに関する情報でも動きがあったようです。次世代メインストリームGPUがGDDR6を搭載する。このGDDR6を搭載するNVIDIAの試作ボードがリークされていました。このボードには12枚のGDDR6が搭載されていて、容量は12GB、メモリインタフェースは384-bit。PCI-Express電源コネクタは8-pin×3が搭載され、第2世代NVLinkのコネクタが搭載されていました。メモリチップのサイズから搭載されているGPUのサイズが推測され、676mm2という数字が出てきていました。GP102が471mm2、GP100が610mm2なのでこれらよりも大きい数字(GV100の815mm2より小さい)。GeForce GTX 1080 Tiの後継(GTX1180 Tiか?)のようです。