Financial analyst callでNVIDIAのCFOであるColette Kress氏が、同社がGeForce GTX 10 seriesを今後すぐに引退させる予定はないことを明らかにした。そして、今年末までは最新のGeForce RTX 20 seriesとGeForce GTX 10 seriesは併売するとのことです。
「NVIDIAはHoliday seaseonまで、「Turing」と「Pascal」の両方を併売する」とKress氏は説明した。NVIDIAは2018年第4四半期初めまではGeForce RTX 20 seriesのラインナップをGeForce RTX 2080 Ti, RTX 2080, RTX 2070にとどめる見込みです。
ゲーミング向けにメインで量産されるであろうGeForce RTX 2060が登場するのは今年末であろうと推測されています。
現在明らかにされている「Turing」アーキテクチャ採用製品の価格は上位に分布しているため、必然的に下の価格帯は現行の「Pascal」が担うことになります。多少の期間は、「Turing」と「Pascal」が併売されるのは不自然なことではないです。「Pascal」もラインナップが維持される見込みとのことですが、「Turing」の製品が出そろい次第、上から引退を迎えていくことになります。
実際、2060に相当する製品がRay tracing周りを有効としてGeForce RTX 2060となるのか、Ray tracing周りを無効としてGeForce GTX 2060になるのかは情報が割れていて噂の域を出ていません。TU106と呼ばれるコアはあるようですが、これについてもGeForce RTX 2060向けではなくGeForce RTX 2070に使われるものだと述べるメディアも多いです。
GeForce RTX 2070以上と未満でRay Tracingの有無が分かれるという推測に対する反論は現時点では2点あります。まず分けた場合にユーザー集団が分断されてしまうこと、そしてゲームプレイヤーの多数派は「xx60」やそれ未満のカードを使用しているユーザーであることを挙げている。そして、分断した場合には少数派である「2070」以上のユーザー集団に向けてRTXの機能を盛り込まなくてはいけなくなり、開発者はそれを好まないだろうと指摘されているようです。また、同じ2000番台でRTXとGTXが混在するのはマーケティング上、好ましくないものなのです。
実際GeForce RTX 2070=TU106=Ray Tracing対応カード最下位の見方も強いようですが、GeForce RTX 2070や2060の発表まで待つしかないでしょう。