(Source:Chiphell,FanlessTech)
IntelのハイエンドNUCは現在Kaby Lake-Gを搭載したHades Canyonwです。その後継としてTDP45Wで8コアのCore i9-9980HKを搭載するGhost Canyonが予定されてます。またワークステーション向けとしてXeon E-2286MやCore i7 9850Hを搭載するQuartz Canyonがあり、どちらもdGPUを搭載するためのPCI-Expressスロットがあります。さらにその次のハイエンドNUCとしてPhantom Canyonが予定され、TDP28WのTiger Lake-Uを搭載し、PCI-Express 4.0, HDMI 2.1, WiFi 6, Bluetooth 5, USB 3.1 Gen.2, Thunderboltに対応します。そのPhantom CanyonのスライドがChiphell及びFanlesTechに掲載されていました。
〇Phantom Canyon〇
Intel Tiger Lake-U (TGL-U) 28W, PCI-Express 4.0 x4
Discrite GPU 1660 Ti, 2060
(HDMI 2.1 port, miniDisplayPort 1.4 port×2)
Thundebolt 3 Type-C port
DDR4 SO-DIMM slot×2, upto 64GB
M.2 2280/221110 NVMe/SATA ×2, RAID0/1 capable
2.5G + Gigagib LAN
Wifi-6, Bluetooth 5 built-in
USB 3.1 Gen.2 port
Custom vapor chamber
Cusomizable RGB ligthing
正直なところ、Gaming向けであるならばTiger Lake-UよりもRocket Lake-U/-Hの方が向くのではないか等の疑問点があります。Ice Lake-UやTiger Lake-UはiGPUが同時期のComet Lake-U及びRocket Lake-Uよりも強力なものを搭載すると推測されのす。dGPUを搭載するハイエンド向けよりも現在TDP28WのCoffee Lake-U 4コア+GT3を搭載しているBean Canyonの後継とする方が自然と思えます。そのNUCですがIntel NUC KITS Consumerコア i7-Based-core i5 and i3-based Roadmapと記された資料がChiphellに掲載されています。2020年までのNUCのロードマップを記したもので、現行製品の次の世代までのものです。Kaby Lake-Gを使用しているHades Canyonの後継は前述の通りCoffee Lake-H Refreshを搭載したGhost Canyonです。特徴はCPUのコア数が最大8コアとなること、dGPU用としてPCI-Express 3.0 x16スロットを搭載することです。その他のI/Oは若干の変更で、基本はHades Canyonを踏襲するようです。TDP28WのCoffee Lake-U 4コア+GT3が使用されているBean Canyonの後継はFrost Canyonです。Frost CanyonはTDP28WのComet Lake-U (CML-U)を搭載します。CPUのコア・スレッド数はCore i5搭載製品は4コア/8スレッド Core i3搭載製品は2コア/4スレッドとBean Canyonのものと変更ないです。唯一Core i7搭載製品だけはコア数・スレッド数が明かされてません。これまでの情報からすると6コア/12スレッドに強化される可能性が高いです。Frost CanyonのI/OはほぼBean Canyonとほぼ同じで、唯一メモリがDDR4-2666で最大64GBまで対応するようになったことです。Frost Canyonという名前だけ見ると以下にもIce Lake-Uを搭載しそうなものですが、NUCに回すほどIce Lake-Uは生産しないという見方もできる。Quartz Canyonについては先日Coffee Lake Refreshを使用したXeon E及びCore i7を搭載できるNUCとして紹介されましたが、今回の情報では同じCoffee Lake RefreshベースのXeon-EでもBGAの末尾Mを搭載するとされている。前回のTom’s Hardaware.frの情報ではLGAタイプとBGAタイプがまとめられていましたがこれまでの流れからすると、NUCとして使用されるのはBGAタイプだけように思えます。同じ日のLiliputingの情報では8コアのXeon-E及びCore i7 vProとしか記しておらず、LGAとは明記されていません。FanlessTechも同じQuartz Canyonの情報を8月8日付けで扱っているが、こちらは明確にXeon E-2286M(8コア/16スレッド/2.40GHz/TB 5.00GHz)かCore i7 9850H(6コア/12-thread, 2.60GHz/TB 4.60GHz)とされてます。8月10日のQuartz Canyonの記事にも追記したが、LGA云々の解釈は間違いで、BGAタイプのみが提供されるはずのものを、Tom’s Hardaware.frが同じCoffee Lake RefreshのXeon E-2200及びCore i7 vPro製品として雑に表に並べただけの可能性が高そうです。