GeForce RTX 2000 seriesが登場する前の話です。新世代のNVIDIAのGPUはGeForce GTX 1100 seriesになるのではと予想されていました。現在、GeForce RTX 2060が来年早々に、登場することはほぼ確定しています。そのGeForce RTX 2060はRTX 2070のカットダウン版と言えるもので、Tensor CoreやRT Coreも備えたものです。一方でその分価格も高めとなる見込みです。
そんなところに、アジア圏の流通筋から新たな噂が入ってきています。GeForce GTX 1100 seriesが登場するというものです。まず予定されているGeForce GTX 1100 seriesはGeForce GTX 1160という、RT Coreを欠く製品となる。そして価格を抑え、メインストリーム向けの製品として仕上げられるようです。
GeForce GTX 1100 seriesもまた「Turing」アーキテクチャをベースとしているもののRT Coreを欠いて、GeForce RTX 2060がTU106-200を使用するのに対して、GeForce GTX 1160が使用するコアはTU116とのことです。
「TU116」のコアの名前自体、これが初出ではありません。GeForce RTX 2080 Ti、RTX 2080、RTX 2070が登場した際、GeForce RTX 2070で使用される「TU106」のさらに下に位置するコアとして噂されていました。「TU106」と「TU116」の相違点は前者が「Turing」の特徴となるRT CoreとTensor Coreを搭載する一方で、後者の「TU116」はRT Coreを欠ていることです。
どこで「TU106」と「TU116」の境界が…という話になります。最近の情報を考慮しますと「2060」は上位のGeForce RTX 2070のカットダウンということになりますので、「TU106」を使用してGeForce RTX 2060として登場するという見方がされています。
GeForce RTX 2060の下となるのが今回噂となりましたGeForce GTX 1160です。これはRT Coreをなくした「TU116」を使用してコストを削減したものになるようです。
もしこの話の通りであれば、NVIDIAはRT CoreやTensor Coreを搭載した上位コアを2000番台のGeForce RTXに、無効化した1000番台のGeForce GTXとして区別するのと考えられます。そしてGeForce RTX 2060のさらに下となるGeForce RTX 2050は登場せず、この位置にはGeForce GTX 1160やあるいはGeForce GTX 1150がということになるかもしれません。